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公開日:2025.10.30

〈地域商品開発担当〉~つくり手と、共につくる~ 開発商品紹介

2025年10月30日(木)から発売
■小倉店地階美・食館 グローサリー / 本館6階 きたきゅうコロンブス / 井筒屋オンラインショッピング / サテライトショップ全店

~つくり手と、共につくる~
ものづくりの街・北九州の“あたらしい”を実現したい
北九州は古くから交通の要所として発展し、多くの人・物が行き交い「ものづくりの街」として発展してきました。これからも北九州にある「いいもの」を、商品を通して、地元はもちろんのこと、全国へ広めていきたいと考えています。

井筒屋では、2025年3月に”地域商品開発担当”という部署を設置しました。地域に眠る魅力ある商品やサービス・技術を、生産者の皆様と協業して新規商材の開発に着手していきます。この事を通じて、地域活性化へ貢献をしていきます。


~北九州のトマトをもっと知ってもらいたい~
地域商品開発担当は、まず地域産品を使用した商品を作ろうと動き始めました。北九州にある地域産品を検討し、「トマト」を候補にあげました。

北九州産のトマトは、糖度も高く、酸味とうま味のバランスが良いといわれています。今では全国的に有名になった“合馬の筍”に続く、北九州の新しい特産品として全国へ届けたいという思いから、商品開発を開始しました。

北九州産トマトを使った商品開発
担当者は、トマトを使用して食べたい商品は何だろう?と考えました。トマトと言えばケチャップ、トマトソースなどがありますが、辛いトマトソースがあまりない事に気づきました。そこで、八幡東区にある老舗醤油醸造所の“ごとう醤油”さんへ、北九州産トマトを使用した新しい調味料を一緒に作ってもらえないか相談しました。ごとう醤油さんと打合せを重ねていく中で、トマトを使用した商品アイディアがたくさん出てきました。その中で、「トマトを使用した商品をシリーズ化したら面白い」という話になり、“赤い冒険シリーズ”という共通ブランドを立ち上げ、商品開発を進めていく事にしました。

「赤い冒険シリーズ」とは??
“赤い=トマト”が各ご家庭の食卓へ、新たに開発した商品が、北九州から全国へ旅立って行くイメージを“冒険”として、“赤い冒険シリーズ”というブランドコンセプトを設定しました。ロゴは井筒屋社員がデザインしました。

ごとう醤油との取り組み
ごとう醤油さんには、たくさんのアイディアを形にしていただきました。たくさんできた新商品のサンプルから、何度も試作を重ねた結果、 今回3つのアイテムが誕生しました。タバスコのイメージからできた「キタキュウトマ唐(トウ)」。北九州の郷土料理“ぬかだき”へ新しい提案として、「洋風ぬかだきソース」。お醤油屋さんの味噌を使用した「トマ味噌」です。

【1回目の試作品】

製造時はシャバシャバした状態でしたが、時間が経つと固まってしまう。酸味が強いが、トマトの味はしっかり出ていないなど、色々と改善点が見つかりました。

パッケージデザイン
当初試作品の様な瓶タイプで進めていましたが、どの商品もたっぷりかけて使用した方が、美味しく使用できることがわかりました。そこで、瓶からパウチタイプの容器に変更しました。パウチタイプの方が使い終わった後に、捨てやすいという意見も考慮しました。パッケージのデザインは井筒屋の社員が行いました。流行のレトロ感と、食卓にあると楽しくなるPOPさを意識しています。

そうして出来上がった商品がこちらです。

キタキュウトマ唐(キタキュウトマトウ)
トマトの甘味、酸味に加えて、後からくるピリッとした唐辛子の辛味が癖になります。タバスコから派生したとされる、ご当地スコ(ユズスコ、レモスコ等)をイメージして作り始めました。しかし、少量だとトマトの味がいまいち伝わらず、、、、パスタやトマトソースなど、たっぷりかけて使用した方がトマトを感じることができるので、よりソースに近い感覚で使用できる調味料に路線を変更しました。肉料理、パスタなどはもちろん、和食でもお楽しみいただけます。商品名は、地域性を最大限表現したかったので、北九州トマトをもじりました。辛さも伝えたかった為、トマ唐(トウ)としました。トマト+唐辛子が伝わればと思っています。また、トマカラとも読めるので通称トマカラと呼んでいただければ嬉しいです。

キタキュウトマ唐 (キタキュウトマトウ)
(130g) 756円
賞味期限:365日 (開封後はお早目にお召し上がりください。)

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洋風ぬかだきソース
北九州の郷土料理“ぬかだき”で何か取り組めないか考えました。以前からごとう醤油さんが販売している“ぬかみそだきの素”から、“トマト=洋風”というイメージもあり、ぬかだきを洋風にアレンジできないかという点から開発を始めました。洋風であれば、ぬかだきを身近に感じていない層にも興味を持ってもらえるのではないか、新しいぬかだきの形を世の中に提案できないかという点を意識しています。
ぬかだきという概念に捉われずに、お召し上がりいただけます。従業員向けに実施した試食会では、パンに塗って食べたいという意見が多々ありました。私は鍋料理の薬味としての使用がおすすめです。

洋風ぬかだきソース
(130g) 756円
賞味期限:365日 (開封後はお早目にお召し上がりください)

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トマ味噌
ごとう醤油さんの醸造技術を活かした味噌とトマトのマリアージュです。ミネストローネの様に洋風すぎず、ほっと落ち着けるトマトを感じるお味噌汁が出来上がりました。お好みの量をお湯で溶くだけで完成です。また、つける味噌として野菜へのディップもおすすめです。味噌とトマトには、うま味成分として、同じグルタミン酸が含まれておりますのでとても相性が良いとされています。

トマ味噌
(130g)756円
賞味期限:365日 (開封後はお早目にお召し上がりください。)

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山吹との取り組み
山吹さんとは、今回完成した“とまと出汁おでん”ではなく、別の商品の開発に取組んでいました。その商品のアイディアは面白いと思ったのですが、試作品を重ねていく段階で、商品化を実現させる事ができず断念していました。
その後、山吹さんより若松産トマトで出荷できないトマトを使用して商品を作りたいというご提案いただきました。色々とアイディアを出し合いながら、以前から山吹さんで人気のあるおでんにトマトを使おうという話になりました。
山吹さんのおでんスタイルは、常温でレトルト加工。そのため、トマトを丸ごと入れると加工中に潰れてしまうという問題がありました。
その問題をクリアする為に、山吹さんは試行錯誤し、トマトを出汁として使うという今回の商品への方向性を生み出してくれました。

【1回目の試作品】

トマトの濃縮具合を数パータン作成いただきました。一回目の試作品は若干薄い感じがしたので、トマトが主役になるように、トマトの旨味がしっかり感じられる用に調整してもらいました。

とまと出汁おでん

若松産の出荷ができないトマトが山吹伝統のおでん出汁に出会いました。ほどよい酸味とトマトの甘味が調和し、素材の味を引き立てます。いつものおでんがひと味違った表情に。和のぬくもりと洋の軽やかさが同居する味わいは、食卓に新しい驚きをもたらします。締めはご飯を入れてリゾットがおすすめです。

とまと出汁おでん
(こんにゃく・ちくわ・大根・小判天×各1・野菜天×2)
1,080円
賞味期限:90日

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なごしとの取り組み
赤い冒険シリーズ第三弾として、なごしさんへトマトを使ったお菓子を作りたいと相談しました。
なごしさんの人気商品の大福にトマトを入れたり、トマトパウダーをまぶしてみたり。しかし、これだというアイディアが浮かびませんでした。ある時、トマトの見た目のお菓子があったら面白いんじゃないかと思いなごしさんへ提案してみました。“見た目がトマトは可愛い!!”そう信じて、なごしさんに試作品をお願いしました。そして完成した試作品がこちら。

濃厚なクリームチーズをトマトの果汁を混ぜた葛で包んでいます。ヘタの部分は羊羹です。中にクリームチーズを使用したのはなごしさんのアイディアです。さらに食べた時の食感を楽しめる様に、小さく刻んだドライフルーツトマトがクリームチーズの中に散りばめられています。この時点でのクオリティも高かったのですが、クリームチーズの濃厚さ具合、葛のもちもち具合や色味など、何度も細かな調整をしていただきました。

とまとチーズ大福
爽やかなトマトの風味を感じる葛で、濃厚なチーズを閉じ込めました。チーズとトマトの織り成す調和は、和菓子の枠を超えた上質な味わいです。見た目はかわいいトマトの様に愛らしく、一口ごとに広がる余韻を楽しめます。老舗と革新から生まれた大福です。

※写真はイメージです。

とまとチーズ大福 (1個) 280円
賞味期限:冷凍20日解凍後1日
※11月14日(金)より小倉井筒屋 本館B1なごし・全国銘菓、本館6Fきたきゅうコロンブスにて販売開始いたします。

※掲載されている内容は公開時点のものです。商品内容・価格等に変更がある場合がございます。

※こちらに掲載している表示価格は本体価格に消費税を含んだ価格でございます。

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カテゴリー:フード・グルメ